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DMDX ワークショップ後半

sugiura, · カテゴリー: Tech, ことば, 研究

試しにデータ用意して、分析してみるという話。

データフォーマットがちゃんとしてないとプログラムが動かない。これはこれで、重要。データフォーマットがちゃんとしてなくても結果が出てしまうと、その結果だけを見て、「正しく」分析されたと思ってしまうから。せめてフォーマットがちゃんとしてないと動かないという「敷居」をもうけることはそれなりに意味がある。

が、これでつまづく人が多い。私も最初これでエラーが出た。問題がヤヤッコシくなるのは、データのフォーマットがRTFでないといけないという点。文字だけなので、テキストファイルでいいだろうと思って、テキストエディターで整形して、拡張子だけ変えて読ませたら、チェックではエラーが出ないのに、実際にプログラムを走らせたら動かない。フォント番号がないという。

Font number -1 not found in font table

RTFでは、フォントの指定情報もファイル内に書き込まれていて、プログラムはそこを見に行って、使うフォントを決めるようになっているらしい。普通のテキストファイルでは、フォント情報が含まれていないので、エラーとなったわけ。

実行結果のかき込まれたデータの分析の支援プログラムも便利で、これを使うと、データのはずれ値の処理から、被験者分析、項目分析とも行って平均を出してくれる。まあこれは、表計算ソフトでチョコチョコッとやればできること。でも、それが面倒な人にとっては便利。ただし、それが何をしているのか、ということは知ってないと。

さて、そっから先の分散分析はこのワークショップでは直接は扱わなかった。SPSSで分散分析をする際にどのタイプかを気をつけること、というところまで。

データフォーマットのエラーの原因をオンラインでさがしていたら、玉岡さんのDMDXの講習会の資料が出てきた。こちらもとても参考になりますね。

結局のところ、まあ、目的次第。自分でプログラムを作るか、DMDXで「スクリプト」を書くか、一長一短って所ですね。

Nan Jiangさん講演会

sugiura, · カテゴリー: ことば, 研究

Understanding (un)acquirability in adult second language acquisition

非常によかったです。すばらしい。さすがよく考えられています。

「臨界期」を過ぎてからの第二言語の習得で、何が習得可能で何が不可能か。
「不可能」は「困難」といっても良い。
L1にない言語的特徴(たとえば文法形態素)は習得が困難。(母語話者なみにはならない)

L1でなにを文法化し何を語彙化するかによって「メタルスペース」が出来上がってしまい、「メンタルスペース」に合わないものは母語話者と同様には処理できない。その例が、中国語や日本語母語話者にとっての英語の複数形。

となると、、、どのようなL1を習得するかで構築される「メンタルスペース」が決まってしまう、となると、結局、この話は、Sapir-Whorf Hypothesis につながりますね。「言語が思考を規定する」Language determines thought.

word-by-word self-paced readingタスクも、リーディングではなく、文法性判断のために文単位で使えば、「不自然な読み」と批判されないですみそうですね。

ANOVA4 on the Web

sugiura, · カテゴリー: Tech, 大学院授業, 研究

http://www.hju.ac.jp/~kiriki/anova4/
分散分析は、こちらも便利。

村尾さん博士論文口述審査

sugiura, · カテゴリー: News, 大学院授業, 研究

おつかれさまでした。
 5分ほど発表が予定時間をオーバーしましたが、内容からいったら40分で発表すること自体が無理と言うか、まあ、それなりに指定された時間で発表するのもプロの技ではあるのだけれど、40分ぶんしか話を聞かないというのはもったいないことだ。質疑応答も結局10分近くオーバーしたけれど、これまた、このネタで20分しか議論できないというのももったいないことだ。
 まあ、詳しくは論文を見てくださいってことになるけれど、論文と口頭発表ではやはり同じ内容であっても「楽しさ」が違いますね。CDで聞くのとライブで聞くのとの違いかな。
 あー楽しかった。

9arrows

sugiura, · カテゴリー: Life Hack, Tech

オンラインでプロジェクト管理。
http://9arrows.com/
オープンソースでプログラムも配布しているけど、オンラインでも無料で使える。

DMDX

sugiura, · カテゴリー: Tech, 研究

Nan Jiangさんのワークショップ。

1)TimeDXで、ハードウエアのスペックを調査し、それをレジストリに登録している。

(この調査すること自体、ハードウエアの知識を必要とするので、ちゃんと使うには、PCのハードウエアの知識がある程度必要。)

2)その情報に基づき、DMDXで提示と測定のタイミングをコントロールする。

3)実験項目は、フォーマットに基づいてエディットしておく。

しかし、最近のmulti-threaded environmentにより信頼性が低くなるというのは、CPUの問題だから、どうしようもない。

環境さえ整えば、あとは、実験項目のエディットだけですむ。それは、ある意味、プログラミングは必要ないということだけれど、逆に言えば、何をやっているかはブラックボックスになって、お膳立てされたことしかできないということになる。

英単語については、オンラインでデータベースを使えて語彙リストが作れるのが便利ですね。DMDXじゃないけど。
MRC Psycholinguistic Database

“Voice”

sugiura, · カテゴリー: English, ことば, 大学院授業, 英語の授業, 英語教育

院生の書く英語論文の推敲をしていると、明らかに他から取ってきたなというのがわかるという話を、先週、マーク・リバックさんが教員向けの集まりで話してくれた。その時のスライドのタイトルが「Voice」。スライドには、カヤックのような船に乗って海か川を渡っている写真。
 つまり、一見、同じような流れに見えても、水流や温度が急に変わることを感じることができるように、英文を読んでいても、急に「Voice」の変化に気づく、ということ。「剽窃」の問題。
 
 なぜそう感じるのか、感じる根拠は何か、どうしてわかるのか、そこが興味深いところ。さらには、わかる人とわからない人といたら、その差は何か?
 
 学生はバレないだろうと思ってコピーペーストするんだけれど、読めばわかってしまう、というわけだ。
 
 テキトウに英語の単語を日本語の単語に置き換えて「訳」をしてきても、「訳」の日本語を見ただけで、「わかってないでしょ」とわかってしまう、ということだ。

健康ウォーキング

sugiura, · カテゴリー: Life Hack, Tech, 研究

https://gnl.cplaza.ne.jp/walking
体が資本。
 
ということと、もう一つ、一日自分が何歩歩いたかという、非常に個人的な情報、その個人以外にとってはほぼ無意味な情報を、web上で共有することで、一方でみんなで楽しい「あつまり」をつくことができると同時に、そこに人がいる「コミュニティー」があるからこそ「自分もがんばれる」ということ、つまり、人のためでもあるし、自分のためにもなるという点が画期的。(しかし、上記のサイトは、もうすこしおもしろくできるんじゃないかとおもいますけど、、、)

Pendar and Chapelle (2008)

sugiura, · カテゴリー: bib, 大学院授業, 研究

Pendar, N., & Chapelle, C. A. (2008). Investigating the promise of learner corpora : methodological issues. CALICO Journal, 25(2), 189-206.

第二言語習得研究に学習者コーパスデータがいかに活かせるか、また、どのような点に注意して活かす必要があるのか、という理論的枠組みは、さすがシャペルさんだけあって、読ませるものがある。

が、論文としては、実際にやったこと(試したこと)は、うまく行っていない。

1)使用した語彙リストの取り扱いが不適切(小島さん指摘)
2)試しに使ったデータICLEがデータとして信頼できない。

という2点がうまく行かなかった原因と考えられる。逆に言えば、そこんところをちゃんとやれば、枠組みはしっかり作られているので、良い研究ができそう。

これは、論文中には言及されていないけれど、2006年にハワイ大学であったCALICOの年次国際シンポジウムでの発表を論文にしたもの。会場で聞いてました、私、はい。

Munro and Derwing (1999)

sugiura, · カテゴリー: bib, 大学院授業, 研究

Munro, M. J., & Derwing, T. M. (1999). Foreign accent, cmprehensibility, and intelligibility in the speech of second language learners. Language Learning, 49(1), 285-310.

中国語母語の英語学習者の発話を、英語母語話者が聞いて、
1)どの程度「訛り」があるか(9段階評価)
2)どの程度「理解」できるか(9段階評価)
3)どの程度「知覚」できるか(正確に書き取れた単語の割合)
を評価し数値化し、三者間の相関を調べたところ、訛りがあるからといってわかりにくいわけではないという「経験」を裏付ける証拠が得られたという話。

しかし、わかりやすさには、今回十分に調べられなかったプロソディーが重要な役割を果たしているのではないか、という示唆が重要。その点は、例えば、Anderson-Hsieh et al. (1992) とかを見るように、とのこと。また、処理時間については、Munro and Derwing (1995) を見るように、とのこと。