!!!修士論文作成上の注意(もちろん博論でも) {{outline}} !!論文の構成 !リニアに並んでいて、前から順番に読むが、 {{pre 1. 序論 2. 先行研究 3. 実験 4. 結果 5. 考察 6. 結論 }} !同心円構造になっている。 *1. 序論 **2. 先行研究 ***3. 実験 ***4. 結果 **5. 考察 *6. 結論 !!書く順番 !中心(自分がしたこと、3.実験・4.結果)から書く *3.実験と4.結果 **結果は実験結果だけを簡潔にまとめる !次に、その前後の、2.先行研究と5.考察 !周辺(1.序論と6.結論)は最後 !!書く心構えのコツ !新聞記事をイメージして、淡々と事実を書き連ねてください。 *淡々と、実験方法と実験の結果を書くところから始めましょう。 !!文章の構造と流れ !要素を関係でつなぎ、構造を持たせる。 !話の流れが見えるようにする。 *流れがなく、文が並んでいるだけでは、読んでも何が言いたいのかわからない。 *本筋が途切れないようにする。 **本筋からずれるが言及しておくべきことは注にする。 !!パラグラフの構造 !何についてのパラグラフかを明記 (Topic sentence) *何のために *何をどんな順番で言うか、を最初に書いておく !内容を整理、ポイントは三つに絞る !パラグラフで伝えたかったことをわかりやすくまとめる。(Concluding sentence) *根拠に基づき合理的に判断する。 !!英文の流れ !旧情報に新情報を付け足すように書く *文頭や主部より述部に新情報がくるようにする。 **長すぎる主語はよくない。 !一般論で大枠を述べてから具体的に話を詰める From General to Specific *犬とは、動物で、足が4本あって、尻尾があって、ワンと鳴く。 !文単位で和文英訳をしないように *文単位の翻訳は前後の流れが見えなくなる !!英語表現 !修士1年生の時から、論文を読むときに、自分の論文で使えそうな表現をメモしておく。 !集めた表現を「機能別」に整理しておく *例を導入するときの表現 !!図表 !ページをまたがないように配置 !出来上がりの時に、ページの上か下に寄せる *ページの真ん中に図表を置かない !!スタイル !原則APAのスタイル !例外的にかえてよい *節番号を付ける !!細かいこと !地の文でない表現・単語は、APA6ではイタリック、APA7では引用符 !文頭の数字は単語で書く *× 11 people got together. *〇 Eleven people got together. ---- !!!してはいけないこと !だらだらと事実だけしか書いてないパラグラフ *何が言いたいかわからない **根拠だけ書いて、合理的判断がない=言いたいことがわからない !2ページにまたがる図や表 *最悪なのはタイトルだけ別のページになっているもの !序論から論文を書き始めること !スタイルの不統一 !日本語の文がすけてみえる英文 *日本語の文を単語だけ置き換えて組み立てた英文 !何度も同じことを説明する !何を指しているかわからない代名詞 *自分で読み返すときに、すべての代名詞が、自分が意図したもの以外の解釈の可能性がないか確認すること。 *解釈の揺れがありそうな場合は、the + 名詞 に書き換える。 !事実を書いているのか判断を書いているのかわからない文 !推測しかできていないのに、それを根拠として、次のステップへ話を進めること !推測ばかりの「考察」 *「考察」は、事実に基づいて、合理的に判断していくこと *解釈の可能性ばかり並んでいても、議論が進まない