藤村逸子・滝沢直宏編 (2011) 『言語研究の技法 データの収集と分析』ひつじ書房
第７章「言語習得研究のための学習者コーパス」（杉浦正利）に関する訂正
本章に関して以下のような誤りや不正確な記述がありましたこと、お詫びとともに訂正させていただきます。（杉浦正利）
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● p. 128 本文下から４行目
訂正前：統制のとれた学習者コーパスとして
訂正後：統制のとれた学習者コーパスを目指して
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● p. 129 本文２行目
訂正前：ライティングのテーマとして11個のテーマを提示し、その中から好きなテーマを選んでもらい、60分でエッセイを書いてもらった。
訂正後：ライティングのテーマは11個あり、多くの場合、その中から好きなテーマを選んでもらい、典型的な英文エッセイの500語を目安にして60分でエッセイを書いてもらった。
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● p. 129 本文下から１２行目
訂正前： スペルチェック機能を使いスペリングをチェックするように指示した。
訂正後： スペルチェック機能を使いスペリングをチェックするように指示した（注を追加）。
注）ただし、文章校正機能については特に指示はしなかった。この機能によりライティング中に何らかの修正をした学習者がいた可能性はある。
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● p. 130 表１
訂正前： NICEの概要
訂正後： NICE (ver. 1) の概要
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● p. 130 表１
訂正前： 学習者・ファイル数 207
訂正後： 学習者・ファイル数 209
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● p. 137 本文４行目
訂正前： 同形式で追加収集
訂正後： 同形式で追加収集（注を追加）
注）小島(2011)ではワープロソフトではなくスペルチェックや文章校正機能のないエディターを使って、60分で辞書などの参考図書を使用せず、エッセイライティングを行っている。
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● p. 137 本文下から2行目からp. 138 本文1行目
訂正前： その実例として、NICEという学習者コーパスについて、その構築過程から、利用の流れ、そしてNICEを使った具体的な研究の実例を紹介した。
訂正後： そうしたコーパスを目指した実例として、NICEという学習者コーパスについて、その構築過程から、利用の流れ、そしてNICEを使った具体的な研究の実例を紹介した。しかし、NICEは、規模も小さく、できるだけ条件を統制してデータ収集を行うことを心がけたが、倣うべき前例がなく、独自に試行錯誤をして構築したものである。NICE構築以前の学習者コーパスの問題点を改善すべくNICEを構築したが、それで完全というわけではない。常に改善を心がけ、よりよい学習者コーパスを構築し、第二言語習得研究を進めていくことが必要である。
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● p. 138 注１ ３行目
訂正前： 公開されている。詳しくは、以下のサイトを参照のこと：
http://sugiura5.gsid.nagoya-u.ac.jp/nice/
訂正後： 2008年10月4日に NICE ver.1.0 として公開された。
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● p. 138 注４ 冒頭に以下を追加
追加文： 母語話者データについては、多くの場合、メール等により執筆を依頼した。一人の人に１１全てのテーマについて書いてもらった場合が大半で、学習者データと収集条件が同じというわけではない点に注意していただきたい。
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