!![[Ünal et al. 2021|BBS-bib/62]] - sugiura (2023年12月18日 17時49分51秒) Ünal, E., Richards, C., Trueswell, J. C., & Papafragou, A. (2021). Representing agents, patients, goals and instruments in causative events: A cross‐linguistic investigation of early language and cognition. Developmental Science, 24(6), e13116. https://doi.org/10.1111/desc.13116 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 英語母語とトルコ語母語の子供に、4つの意味役割(Agent, Patient, Goal, Instrument)を含む文を使って、 1)絵の描写 2)絵の一部を変えて当てさせる タスクをした。 産出タスクでは、トルコ語の子供はAgentへの言及が少なかった。それは、主語を言わなくてもよい言語だから。 当てるタスクでは、どちらの子もAgentの変化に気づいた。 知覚が先で、言語表現が対応する。ただし、言わなくてよい場合は表現されないこともある。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - では、これを、L2でやってみたら興味深いでしょうね。主語は言わなくてもよい日本語母語の英語学習者だったら、どうなるか。主語を言わなくてはならない英語でどうするか? 逆に、英語母語の人が、主語を言わなくてもよい日本語で話すとしたら? そこで生じる不自然さは、L2能力が低いため。 でも、知覚はできているなら、表現できるのでは? しかし、表現できないのは、表現の仕方を知らないから。