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BBS-bib/26

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言語習得研究のための文献・資料・情報

 Götz, S. (2019) - sugiura (2021年10月22日 10時30分02秒)

Götz, S. (2019). Filled pauses across proficiency levels, L1s and learning context variables: A multivariate exploration of the Trinity Lancaster Corpus Sample. International Journal of Learner Corpus Research, 5(2), 159-180.
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Trinity Lancaster Corpusを使って、filled pause (erとerm)の頻度を調べて、
その出現が、学習者の熟達度(CEFRのレベル)や、年齢、学習開始年齢、出身国、試験官の経験によって予測できるかを検証。
レベルが上がるにつれ減ることは確認できたが、その他の要因の影響力が強い結果となった。最大なのは「出身国」。この要因を「出身国」と呼ぶのがふさわしいか疑問。
要因間の交互作用はなかったと書いてあるが、詳細が書いてないので、本当かどうかわからない。検証できない。
分析方法は、Griesのmultifactorial regression modellingとclassification treeとあるが、詳しい情報が書いてないので、わからない。検証できない。
二つ目にCARTによる決定木分析で、レベルわけができたけれど、説明率は4%。
試験官の経験を要因に入れた理由が理解できないが、結果的にそれが影響するとしたら、それはそれで試験の仕方に問題があることにならないか心配。
unfulled puaseつまり何も言語表現のない無音状態と合わせて分析すべきではないかと思う。が、それが、TLCでどのようにトランスクライブされているのか不明。