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BBS-bib/38

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 Simmering, V. R., & Perone, S. (2013) - sugiura (2022年11月16日 13時05分19秒)

Simmering, V. R., & Perone, S. (2013). Working memory capacity as a dynamic process. Frontiers in psychology, 3, 567.
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@article{simmering2013working,

 title={Working memory capacity as a dynamic process},
 author={Simmering, Vanessa R and Perone, Sammy},
 journal={Frontiers in psychology},
 volume={3},
 pages={567},
 year={2013},
 publisher={Frontiers Media SA}

}
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Working memoryは、容量固定で変化しないという従来の見解に対し、一つの要因で容量が決まるのでもなく、複数の要因で決まるという説も説得力がなく、同じ年齢でも容量が違ったり、測定するタスクによっても変わってくるし、年齢とともに増える傾向にあるので、容量は固定というのではなく、もっと複雑なダイナミックな仕組みで、容量は増える、と考えるべきだという見解。
 しかし、基づいている先行研究のほとんどは12歳ころまでのデータで、そうだとしたら、認知機能の発達と完成という臨界期ころまでには、同様に(認知機能の一部として)発達すると考えられるが、それ以降も増え続けるとまでは言えない。生まれてから固定というものではなく、徐々に増えるけれども、臨界期以降も増えるとまでは言えないのではないか。
 認知機能の一部なので、認知機能の発達している間は増えるけれども、その完成以降は、ほぼ「固定」と考えたほうが合理的ではないかな?