!![[SATO, T. (2017)|BBS-bib/6]] - bibsugiura (2020年07月11日 18時23分00秒) SATO, T. (2017). Measuring Vocabulary Size of Japanese Junior High School Students: Cross-Sectional and Longitudinal Viewpoints. JLTA Journal, 20, 90-106. ---- 弘前大学の附属中学校1年生と2年生(7月だけは3年生も)、7月と12月に、語彙サイズテスト(400語、800語、1200語の3レベル)を実施。学年別とともに、およそ半年で、それぞれのレベルの語彙サイズが、どのように変化するかを観察。語彙サイズテストはSato (2016)を使用。 7月の段階で、1年生約795語、2年生約1025語、3年生約1071語。1年生も2年生も12月の方がテストのスコアは上がっている(推定語数未記載?)。 1200語レベルまでしか測定できなかったので、天井効果が出たと思われる。 対象の中学生は全員小学校1年生から英語を学んでいる。 項目弁別力の低い(易しすぎる)語彙項目の多くは借用語。 日本の中学生の「英語力」・「語彙力」はどのくらいなのか、というような基礎的なデータ自体がない、測る方法がない、という日本の英語教育研究の現状を改善しようというとても意欲的な研究。 こういう研究を広くしっかりと行うべきだと思います。