認知科学のコロキアムがあって、シカゴ大学の心理学科の人が、外国語だと感情が伴いにくいということについて話すというので聞きに行ったが、結局やっていることは、賭け事をする判断が、母語と外国語とで違うかという実験だった。小額なら変わらないが額が大きくなると違いが出たという話。それで、外国語だと判断が鈍る、という結論。
これは二つの点で問題がある。
1)数の概念は母語と密接に関係しているので、数を判断させる時点で、言葉と概念とか、外国語と感情という問題ではなくなっている。
2)ドルと円とか、ドルとウォンとか、ドルとフランとか、比較するには為替レートで換算しないといけないというのは、言葉でも数でもない処理をしないといけないという問題がある。
もっと本質的な問題は、この人が言葉とは何か、外国語とは何か、という本質的な問題を考えていないところ。