IRB (Institutional Review Board)

http://www.umresearch.umd.edu/IRB/
「Human subjects」って言って、ヒトを対象とした研究をする際には、許可が必要。
まず、オンラインでe-learningコースで「学習」してテストに合格しないと申請が出せない。
合格した上で、申請書を書いて提出する。
月に一回だかの会議で審議されて許可が出て初めてヒトを対象とした研究を行えるという流れ。
 
もちろん、医学とか薬学とかならわかるけど、そんな馬鹿なって思うけど、そうなってしまっている。
しばらく前に、そっち方面の分野でトラブルがあって訴訟があって大学が莫大な慰謝料を払うことになった事件があって、それ以降、こうなってしまったのだそうだ。
 
もちろん、パソコンで反応時間を測るってのでも、これが必要。
で、申請したら当然のこと、許可される。
 
しかし、この手順を踏んでないとできない。常識で考えて問題ないことでも、そうすることになっちゃったらやらざるをえない。馬鹿げている、とおもってもしょうがない。
 
うわさによると、オンラインでアンケートに答えてもらうこと自体、これが必要になったとか。そんな馬鹿なって思うでしょ。そんな馬鹿なっておもうことでも、やることになったらやるというのがルール。それを聞いたお年をめした言語学の先生が「Jesus!」とひとこと。そのうわさを伝えた先生も「I know, but ….」。
 
で、私の場合はどうかというと、Visiting scholar であるものの幸か不幸か雇用関係にはないので、メリーランド大学のIRBを通さなくてよいという判断になりました。雇用関係にない場合は、home institution でIRBで認められていれば良いと、言われたのですが、そもそも生命倫理委員会での審議なんて、日本では常識的に医学部とかでしかないし、IRBで問題になるような研究ではないと認められていると説明したら、根拠資料を出せといわれて、科研の交付決定通知書とその補助条件の説明文書(Terms and Conditions)に訳をつけてだしました。
 
訴えられてもUMDはカンケーない、といえるからなんだろうな、と思います。

コメントを残す