https://doi.org/10.1080/09296174.2025.2560700
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/09296174.2025.2560700
Komori, S., Sugiura, M., & Li, W. (2025). Changes in Syntactic Complexity Indices with the Language Development of Japanese as a Second Language: A Longitudinal Japanese Learner Corpus Study. Journal of Quantitative Linguistics, 1–16. https://doi.org/10.1080/09296174.2025.2560700
https://www.tandfonline.com/action/showCoverImage?journalCode=njql20
簡単にいうと、文の複雑性を表す指標であるMDD, MHD, KJが、日本語学習者の言語発達の指標として使えるか、という問題に関して、使えるという結果と使えないという結果とがあって、いったいどうなってんの、という問題を、縦断的コーパスを使って調べたら、MDDについては、学習初めの方は、徐々にスコアが上がって発達を反映しているといえるけれど、後半になると天井効果のようにフラットになってしまって、発達を測るのには使えないことが分かった、という話。なので、従来、測れるって言っていた人は、発達の初期段階を見ていて、測れないって言っていた人は、わりと上級の方の人を見ていたので、結論だけ見ると、相反することになっていた、と説明できるというわけ。
MHDについては、このデータでは、まだ天井に達していなくて、後半の人の発達も測れていた。ここまでの話では、MDDよりもMHDの方が幅広く発達を測ることができるといえることになる。
実は、興味深いのはこの先で、じゃあ、MHDにもいずれ天井効果が表れるのではないか、という予測がたつ。
そこまで予測できてるんだったら、確かめるしかないよね。ってことで、確かめたのを、QUALICO 2025で発表しました。(チェコ・マサリク大学)
https://sites.google.com/view/qualico2025/program
これの15ページなんですが、この段階では、まだ天井についていませんでした。でも、その後さらに分析を続けたら、もっと上級者では予測通り天井効果が観察されました。そのことを今論文にまとめようとしています。