遠近両用のメガネ

視線計測装置では、ハードコンタクトレンズはマバタキのたびに動くので、視線の計測ができないため使用不可。

ソフトコンタクトならOK、眼鏡もOK、と言われているが、眼鏡なら何でもよいかというとこれがまた一筋縄ではいかないことが「経験的に」わかってきた。

1)キズがあると、そこで乱反射してだめ。(ただしキズの位置と程度による)

眼鏡の位置を微妙にずらしてかけてもらうことで可能なこともある。

2)レンズの面積が狭いと困難。

最近流行の面積の狭いタイプは視線からずれたりしやすいので注意が必要。

3)ずれてくる眼鏡。

かけているうちに下にずれてきて手で位置をちょくちょく直すようにして使うものもハードコンタクトと同じ理由で不適切。セルロイドのもので鼻あてがあまりないタイプが注意。

4)遠近両用のメガネはダメ。

一つのレンズで遠近両方の焦点が視線の角度によって使い分けられるということは、眼鏡の屈折率がレンズの場所によって違う。近くを見るときは下を見るから下の方に近くを見るように焦点が設定してある。ところが実験では、まっすぐ前、つまり遠くを見る視線で、モニターを見るので、見づらくなる。その上、70センチという距離が微妙で、近からず遠からずで、遠近両用メガネが苦手とする中距離。F先生のおかげでこうしたことが判明し、さらにF先生が眼鏡屋さんに相談に行ってくださって、その場合(70センチくらい)は弱めの遠距離用を使うとよいだろうというアドバイスももらってきてくださった。

ある程度の一般論は、視線計測装置のマニュアルにも書いてあるが、こうした細かいこと、そしてそういう時はどうすると工夫できるか、ということは、「経験的に」学ぶしかない。しかし、先人の経験を伝えてこそ文化。そういう文化を作って、広めていきたい。

そうそう、ついでに書いておくと、つけまつげやマスカラもよくない。アイシャドーも普通の「シャドー」程度ならよいけれど、最近流行の(流行りものがよくないなぁ、、、)キラキラしたラメ入りのものは光が乱反射するのでダメ。目の周り(パンダの黒い模様程度)はお化粧なしで来ていただきたい。