Towell, R., Hawkins, R., and Bazergui, N. (1996)

“The Development of Fluency in Advanced Learners of French”
Applied Linguistics, Vol 17. No 1. pp.84-119.

発話の測定
1) Speaking rate
  シラブル数/分(ポーズを含む)
2) Phonation/time ratio
  発声時間/発話時間(%)(ポーズとそれ以外の部分の比率)
3) articulation rate
  シラブル数/分(ポーズを含まない)
4) Mean length of runs
  平均発話長(ポーズ間を一発話とし、一発話あたりのシラブル数)

ポーズの特定:測定用紙の都合で 2.8秒以上をポーズとする。(先行研究に基づけば 2.5秒)

上級フランス語学習者:留学前後で流暢さに変化。しかし、母語と同等にはならない。

流暢さの変化:ポーズ時間が減ったり、話す速度が速くなったわけではない。発話単位が長くかつ複雑になったため。「知識の手続き化」で説明できるのではないか。文法知識をメッセージに素早く変換できるようになった、と考える。

★杉浦のコメント:そうとも説明できるが、その根拠は何も示されていない。逆に、定型表現をたくさん覚えて使えるようになったからだとも説明できる。はたして、どちらの説明が「正しい」か?

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