Pendar, N., & Chapelle, C. A. (2008). Investigating the promise of learner corpora : methodological issues. CALICO Journal, 25(2), 189-206.
第二言語習得研究に学習者コーパスデータがいかに活かせるか、また、どのような点に注意して活かす必要があるのか、という理論的枠組みは、さすがシャペルさんだけあって、読ませるものがある。
が、論文としては、実際にやったこと(試したこと)は、うまく行っていない。
1)使用した語彙リストの取り扱いが不適切(小島さん指摘)
2)試しに使ったデータICLEがデータとして信頼できない。
という2点がうまく行かなかった原因と考えられる。逆に言えば、そこんところをちゃんとやれば、枠組みはしっかり作られているので、良い研究ができそう。
これは、論文中には言及されていないけれど、2006年にハワイ大学であったCALICOの年次国際シンポジウムでの発表を論文にしたもの。会場で聞いてました、私、はい。