“Voice”

院生の書く英語論文の推敲をしていると、明らかに他から取ってきたなというのがわかるという話を、先週、マーク・リバックさんが教員向けの集まりで話してくれた。その時のスライドのタイトルが「Voice」。スライドには、カヤックのような船に乗って海か川を渡っている写真。
 つまり、一見、同じような流れに見えても、水流や温度が急に変わることを感じることができるように、英文を読んでいても、急に「Voice」の変化に気づく、ということ。「剽窃」の問題。
 
 なぜそう感じるのか、感じる根拠は何か、どうしてわかるのか、そこが興味深いところ。さらには、わかる人とわからない人といたら、その差は何か?
 
 学生はバレないだろうと思ってコピーペーストするんだけれど、読めばわかってしまう、というわけだ。
 
 テキトウに英語の単語を日本語の単語に置き換えて「訳」をしてきても、「訳」の日本語を見ただけで、「わかってないでしょ」とわかってしまう、ということだ。

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